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美濃加茂市と富士通株式会社がワーケーションパートナーシップ協定を締結~モニターツアーを実施~

令和5年8月8日(火)に締結したワーケーションパートナーシップ協定に基づき、11月14日(火)~17日(金)の4日間にかけてモニターツアーを実施しました。

この協定は、美濃加茂市と富士通株式会社が連携し、新たな価値観の共有や地域課題の解決に向けてワーケーション推進を図ることを目的としています。(協定式の様子は過去記事をご覧ください)


今回、富士通グループから5人の方が美濃加茂市に来てくださいました。モニターツアーは、半日は市内のサテライトオフィス等で業務を行っていただき、残りの半日はアクティビティを体験という行程で実施いたしました。この4日間の記録についてお話しします。

◇1日目:オリエンテーション


1日目は、初めに美濃太田駅前通りにあるコワーキングスペース「coyane(コヤーネ)」でオリエンテーションを開催しました。参加者の皆さんも初顔合わせとなるので、まずは自己紹介やモニターツアーの行程を確認しました。ほとんどの方が関東方面に住んでおり、岐阜県に来ること自体が初めてで、当然美濃加茂市のことを全く知らなかったという方ばかりでした。
オリエンテーション後は、引き続きコワーキングスペース「coyane」で業務を行いました。

「coyane」で業務を行う様子

◇2日目:里山整備体験→みのかも文化の森


2日目は、午前中に里山整備体験を行いました。現在、富士通株式会社と市が進めている「企業との協働による森林づくり」の予定地での作業です。
可茂森林組合の職員の方から、美濃加茂市の里山の現状と課題について説明を受けました。現在、里山整備が追い付かず森林が荒廃し、里山から降りてきたイノシシ等が畑を荒らすなどの被害が多く発生しているとのことでした。
その後、森に入り、ノコギリを使い木を切るなどして里山整備を行いましたが、普段ノコギリを使うことがなく不慣れであるということもあり、ノコギリの刃をスムーズに引くことができず、なかなか木がきれいに切れませんでした。

実際の森林での作業は難しかったようですが、1時間ほど作業し、人が通れるような道を整備することができました。

「企業との協働による森林づくり」の予定地にて里山体験

午後からはみのかも文化の森の「アトリエ棟」で業務を行いました。
文化の森は施設の中だけでなく、外の森なども含め敷地内にWi-Fi環境が整備されているため、いろいろな場所で業務を行う事ができます。参加者の皆さんも自由な環境で業務ができると楽しまれていました。


みのかも文化の森 まゆの家にて

◇3日目:リバーポートパーク美濃加茂→ヤマザキマザック工作機械博物館→市特産品「堂上蜂屋柿」づくり体験


3日目は、午前中にサテライトオフィス「OFFICE-WONDER」で業務を行いました。こちらのサテライトオフィスは川のアクティビティ体験やBBQができる施設「リバーポートパーク美濃加茂」に隣接されているため、ワーケーションを行うには最適のオフィスとなっています。
今回は11月でシーズンオフであったため、川のアクティビティを体験することはできませんでしたが、次回のワーケーションで是非体験していただきたいです。


サテライトオフィス「OFFICE-WONDER」にて

午後からは、ヤマザキマザック工作機械博物館へ行き、工作機械の歴史を学ぶなどモノづくりのおもしろさを感じました。工作機械に特化した博物館は世界にも珍しく、歴史ある工作機械や蒸気機関車など、珍しいものが数多く展示されていました。

ヤマザキマザック工作機械博物館にて

その後、「JAめぐみの」の職員の方にご協力いただき、堂上蜂屋柿づくり体験を行いました。
今回は、作業工程の最初の段階である「柿の皮むき」と「燻蒸」を行いました。一口に皮むきといってもかなり奥が深く、少しでも皮が残っていたり、カメムシの被害で黒ずんでいる箇所をしっかりと取り除けていなかったりすると、製品としてきれいな形に仕上がらないとのことで、「JAめぐみの」の職員の方の厳しいチェックのもときれいに皮むきを行いました。
その後、皮をむいた柿を燻蒸して今回の作業工程は終了です。完成までの残りの工程は「JAめぐみの」の職員の方にお願いし、堂上蜂屋柿が完成するまで約40日間待ちます。出来上がったら参加者の皆さんにお届けします。

堂上蜂屋柿づくり体験

◇4日目:MACHI-OFFICE→太田宿中山道会館でランチミーティング


4日目は、午前中は美濃太田駅前にあるサテライトオフィス「MACHI-OFFICE」で業務を行いました。こちらのオフィスは駅から徒歩約1分で、近くに複数の宿泊施設もあることから利便性が良い場所となっております。

内閣府提供:地方創生テレワーク
MACHI-OFFICE(まちオフィス)|岐阜県美濃加茂市のサテライトオフィス情報 (chisou.go.jp)

サテライトオフィス「MACHI-OFFICE」にて

昼食は中山道太田宿にある「中山道会館」で、藤井市長、佐藤副市長を交えたランチミーティングを行いました。4日間のモニターツアーで参加者のみなさんが感じた率直な感想を聞きながら、美濃加茂市の今後について意見交換しました。
午後からは、国登録有形文化財に指定されている「旧小松屋吉田家住宅」に場所を移し、モニターツアーの振り返り会を行いました。参加者の皆さんから一番多くあった意見は「食事もおいしかったし、アクティビティも楽しかった!」「触れ合った人みんないい方ばかりでした!また美濃加茂市に来たいです!」といったうれしいお言葉ばかりでした。そういったお言葉以外にも「○○についてもっとこうしたらいい」などのご意見もいただきましたので一部ご紹介します。

・観光パンフレットを現地に到着してからしか入手できなかった。電子データをHPなど掲載すれば事前に入手できる。
・サテライトオフィスは仕切りを増やすなどして、一人ひとりのスペースをもう少し確保できるといい。また、水、お茶、コーヒー、お菓子、文房具などが常備されているとありがたい。
・鉄道、バス、レンタサイクルなど様々な移動手段があるが、時刻や利用方法など調べるときにそれぞれのHPで確認しないと把握できない。一つのHPに集約したり、リンク等でつなげたりした方がよい。…などなど

また、里山整備体験や堂上蜂屋柿づくり体験においても、それぞれが抱える課題の解決につながるようなご意見もいただきました。普段、美濃加茂市で生活している私たちでは気づくことができないようなことばかりでした。

市長・副市長交えたランチミーティング
中山道太田宿散策

今回初めてモニターツアーを実施しましたが、参加者の皆さんに美濃加茂市の魅力を感じていただくことができて本当に良かったです。

この4日間の出来事は参加者の皆さんや富士通株式会社様からもSNSやHP等を通じて情報発信していただきます。
来年度以降も引き続きモニターツアーを実施し、美濃加茂市の魅力を発信するとともに、参加者の皆さんのご意見をいただきながら、地域課題の解決を図ってまいりたいと思います。


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