わたしの好きなみのかも(三和地区)
美濃加茂市にゆかりのある人たちが市内の魅力を紹介するリーフレット「ミノカモ ストーリー」。特別なストーリーをもつモノ・コトを皆さんと共有しながら、2023年度にvol.3の発刊を迎えました。このnoteでは、美濃加茂市市制施行70周年記念誌「ミノカモストーリー」に掲載された方々のお話を、市内の地区ごとに(全8回)ご紹介していきます。
富士山から眺める三和のまち
三和町と山之上町の境に位置する富士山(標高357m)。地域の人たちからは「山之上富士」の愛称で親しまれている山ですが、国土地理院の地図でも「富士山」と表記されている正式な富士山です。2023年に三和町から山頂へと続く全長475mの遊歩道が完成したことをきっかけに、地域の人たちや子どもたちと登るようになりました。針葉樹林によって日影が確保されているため、木陰の沢沿いを気持ちよく歩くことができます。
登り口から40分ほど歩いてたどり着いた山頂から眺める大好きな三和のまちは絶景です。川沿いにまとまった集落を眺めていると、そこに暮らす人たちの顔が浮かんでくるのも三和で暮らす人間ならではなのかもしれません。
三和町は人口が少なく、町内にある三和小学校も複式学級制です。ただ、山に囲まれた静かな自然環境は、子どもたちにとって学び豊かな教育のフィールドにもなっています。
都会にはない自然や地域で受け継がれている文化に触れる中で、子どもたちをはじめとした多くの人に「豊かに生きる」ということの意味を知って欲しいと願っていますし、そのきっかけを私自身も、地域コミュニティの中で提供し続けていきたいと思っています。
奥山自然遊歩道
美濃加茂市の最北三和町の冶田洞から市内最高峰の御殿山(599m)を経て上廿屋に至る遊歩道です。市内では最も豊かな自然が残されている場所で、沢沿いの切り立った岩や植物は一見の価値があります。
美濃加茂市の花「アジサイ」の仲間も多く、ヤマアジサイ、クサアジサイ、コアジサイなどが遊歩道沿いに見られます。岩の上から滴り落ちる水に目を向けると岩場から垂れ下がったイワナンテンを見ることができます。また、シダ植物の宝庫でもあり、色々なシダに出会えるのも魅力です。
御殿山山頂には白山神社が祭られ、付近の岩場からの展望は疲れた体を爽快な気分にしてくれます。山頂から上廿屋への道は利用者も少なく、ヤブツバキの林の中でカモシカが迎えてくれるかも知れません。