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わたしの好きなみのかも(古井地区)

 美濃加茂市にゆかりのある人たちが市内の魅力を紹介するリーフレット「ミノカモ ストーリー」。特別なストーリーをもつモノ・コトを皆さんと共有しながら、2023年度にvol.3の発刊を迎えました。このnoteでは、美濃加茂市市制施行70周年記念誌「ミノカモストーリー」に掲載された方々のお話を、市内の地区ごとに(全8回)ご紹介していきます。

ダボロード

 美濃加茂市で川沿いの賑わいを生み出している「リバーポートパーク美濃加茂」。そのフォレストエリアには、ダボの大地をイメージした赤土の遊歩道やユーカリの木が随所に植えられている「ダボロード」があります。この場所を初めて訪れた時は、まるで大自然のオーストラリアのアウトバックを歩いているような感覚になりました。

 このダボロードを奥まで進むと、姉妹都市提携30周年を記念して、ダボ・リージョンから贈られたカンガルー像(ブレット モン ガーリング作)があり、両市のつながりや絆の強さを感じることができます。

 ダボには、2002年に美濃加茂市から寄贈された日本庭園「逍遥園」があり、人々の憩いの場として親しまれています。また、この場所に限らず、ダボの人たちの美濃加茂に対する愛情は大きく、私がこの地に渡り、今日まで暮らしてこれたのも、こうした皆さんの「美濃加茂愛」が大きいと感じています。

 ダボロードが整備された同時期、ダボにも「美濃加茂WAY」という新たな道が作られました。「ダボロード」と「美濃加茂WAY」。この二つの道が両市の友好関係を築き上げてきた逍遥園のように、これからも多くの人たちの歩みを支えていける場になってほしいと願います。

足立 有希さん
ダボ・リージョン(オーストラリア)在住
美濃加茂高校1年生の時に派遣生として渡豪。姉妹都市交流を通じて現地で出会った夫との結婚を機に、夫のまちでもあるダボ(シドニーの北西約400kmに位置する地方都市)へと移住し、どちらのまちも私の大切な故郷となりました。現在は両市をつなぐ姉妹都市交流のお手伝いをしています。

古井街道と呼ばれる 神明森山線

 今はお店も少なくなってしまって、寂しい気持ちがありますが、数十年前には、この古井街道は地域では「平和通り」とも呼ばれており、酒屋、薬局、八百屋、時計屋などのお店が隙間なくたくさん並んでいました。ここに嫁いできた時、「生活に必要なお店が揃っている」とワクワクしたことを覚えています。

 時代の変化とともにお店が減り、住宅やアパートが増えてきました。当時通り沿いにあった広場では、子どもたちが学校帰りに集まって遊んでいる声が常に聞こえており、こうした何気ない光景もまちの賑わいだったんだなと今になって感じるようになりました。

 当時と比べると子どもたちの数も少なくなりましたが、この平和通りを小学生が元気よく登下校する姿や、高校生が汗を流しながら遅刻しないように必死で自転車をこぐ姿、子どもたちの安全を守るために地域の皆さんが見守る姿が見られるこの古井街道は、自分のお店があるからというだけでなく、私にとってもその時々の価値を見せてくれる場所だと思っています。

渡邉 久子さん
サンドイッチ屋 経営者
美濃加茂市在住
長年地元の皆さんにご利用いただいているサンドイッチ店「朝日屋」を経営しています。創業は市制施行より1年長い1953年。パンやお総菜は、市内の高校の売店でも販売しているので、現役の学生はもちろん、地域で暮らす卒業生たちからも“売店のおばちゃん”と、よく声を掛けてもらえます。


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